31点 『FXトレードLAB』

FXトレードLAB

FXに関して、一通り、当たり障りのない情報を羅列している。その文章すべてが表面的な情報と知識によって書かれている。運営者のイデオロギーや独自性はまったく感じられなかった。

「FXに特別な才能なんて必要ない」と述べているが、そんなことはない。才能は必要である。トレードの世界とは、そこに足を踏み込むためのハードルが存在しないことから勘違いされやすいが、トレードで稼ぐためには、他の分野同様、もちろん才能が必要になる。たしかに、才能というものが明確に判断できる分野ではないかもしれないが、なにもそれはFXだけに起きる現象ではなく、すでに世の中でありふれている現象だろう。自分がどの分野の才能を天から授かっているか判るのならば、これほど楽なことはないが、そんな光景に巡り会える人間はごく僅かである。

投機においては「自分には才能がある」と勘違いしやすい傾向があるかもしれない。逆に「やっぱり自分には才能がなかったんだな」と見誤る人間も多いかもしれない。自分を試すために「現金」が必要というのは、他の分野にはない特殊な隘路と云えるだろう。
例えば、どれだけ経験を積んでも、失敗を繰り返しても、損切ができない人間。これはもうハッキリ言って才能がない、と云える。そこで、メンタルコントロールという甘い言葉で惑わされるトレーダーも多いだろうが、メンタルコントロールこそ持って生まれた才能である。後天的にメンタルに介入するというのは、トップアスリートでも困難である。
損切ができない、というのは一種の性癖みたいなもので、治すことはむずかしい。だから、才能がない、と言い切れるのだ。

では、FXの才能というきわめて抽象的なものに対してどのように判断をし、どこで見切りをつけるのか。という問いだが、これも他の分野同様に、安易に答えは出せない。甲子園で活躍できなかった選手がプロでホームランを打ちまくる、という例もあるだろう。1年で才能の所有を自覚する人間もいれば、5年10年かかる人間もいる。ブレイクスルーとは、典型的な才能の具現化である。ブレイクスルーが訪れる人間とは、その分野での才能を所持している人物なのであって、これを「長く続ければ必ず誰でも勝てるようになる。FXに才能は必要ない」と新米トレーダーに説くのは、滑稽で愚かな行為である。長く続けてもブレイクスルーが訪れず、全く勝てない人間は沢山いる。その人間の何が悪いのか、と問われたら、それは「才能がないんだよ」と云うしかない。5年やって結果が望むものにならないのならば、諦めたほうが賢明だろう。どうしても、諦めきれないというのならば、もう5年続けてみれば良い。その「続ける」という行為も一つの才能なのだから。

 

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甘い言葉に惑わされるな