42点 『FXブレイク』

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FXブレイク
「月収100万以上のトレーダー育成実績多数!」
「トータル2万人以上の指導実績進行中!」
「FXで勝てる相場の本質を徹底的に学べる情報ブログ」

と、なにやら、もの凄く過剰な喧伝である。しかし、この文体からにじみ出る不審さ、胡散臭さをどう表現するべきだろうか。もし、このサイトの運営者が崇高な志をもった人物であるならば、不要な誤解を招くのではないか、と心配になる。

「FXを複雑に考えるな、シンプルに考えろ」という思想は、今日、使い古された科白である。
では、その言葉の意味自体はどう捉えるべきかというと、ハッキリ言って、どちらでも良い。私個人の意見では、とことん考えるべきである。最終的な答えを、言葉にして、文章にして、他者に伝えようとすると、それはどうしても平易なものになってしまうだろう。だが、勘違いしてはいけない。トレーダーを生業として、相場から現金をもぎ取れるようになるまでの過程とは、トーマス・マンの書く長編小説のように、暗く、長い。それをひとつの答えとして「ビルドゥングスロマン」と表現するときに、あらゆる過程が削ぎ落とされてしまったと感じるが、それと似たようなものである。

「トレードとは待つことが8割の仕事」と書いているがそんなことはない。「ポジポジ病はダメ」とも書いているが、もちろんそんなことはない。何故なら、試行回数こそが全てであるから。とにかく回数をこなすのが新米トレーダーにとって重要な任務である。このサイトで紹介されている手法のような、低確率でしか発動しない「条件」「パターン」を待ってエントリーするというのは、隘路への入り口となる。それが勝率100%なら許せるが、そんなものはこの世の中に存在しない。奇跡的に60%~70%の勝率であっても、連敗する確率を考えれば答えは明白だろう。待ちに待ったエントリーサイン、師匠が教えてくれた必殺のフォーメーション、それでも当たり前のように負けるし、連敗にも頻繁に遭遇する。そのような一種の裏切りに耐えられる新米トレーダーがどれだけいるだろうか。
それならば、その待つ時間を可能な限り削り、実践を重ねたほうが育成面において遥かに効果があるのではないか。私ならば、月に200回トレードしろ、と云う。ゴールデンクロスを採用するのならば、それが200回発生するような数値に設定しろと云う。はたから見ればポジポジ病かもしれない。しかし、それはルールに従った注文であるから問題はない。とにかく、取引を繰り返すのだ。それが投機家にとって、ただしい、あるべき姿勢ではないか。

『FXブレイク』の運営者は自身のトレード歴を30年と標している。私には、彼が、時代に取り残された、柔軟性とバランス感覚が欠如する典型的トレーダーに映る。
日々のトレードをキャプチャ画像付きで丁寧に綴っているのは好感が持てるが、それを見た新米トレーダーが自分のなかで転換点を作るような衝動が起きるのか、と考えると、そんな現象が訪れることはないだろう。
「下げた理由は~」と解説を展開しているが、この時点で、ハッキリ言って”ズレている”と断じることができる。相場歴30年のトレーダーから、このような世迷い言を聞くと、どう反応すべきか、不安になる。
「相場が動いた理由」などという全く意味のないことを検討、示唆するというのは、あまりにも滑稽すぎるのではないか。このような、ズレた行為を無意識に行っている。しかも、それを新米トレーダー相手に。想像力の欠如という言葉があるが、これに当て嵌まる愚行だろう。
しかし、彼の教えによって、救済される新米トレーダーが実在するようである。それならば、その点は看過できないだろう。

 

サイト評価:42点

この師について往くのなら、心中する覚悟でゆけ